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視力関連

眼鏡が合わないとき

「眼鏡が合わなくなってきたと感じたとき、皆さんはどうされますか?」

  1. 眼科を受診して目の状態を調べた上で眼鏡の度数を変える。
  2. 眼鏡屋さんで度数を変える。
  3. 少し不自由でも様子をみる。

このように、答えは人によってさまざまでしょう。

眼科医としては、1.の眼科を受診していただくのが理想ですが、現実には2.の眼鏡屋さんでレンズを変えるや、 3.の様子をみる、を選択されている方も少なくないでしょう。

ここで1.が理想である理由を述べましょう。レンズの度数を上げる必要がある場合や、度数を上げてもなかなか視力が出ない場合、中高年以降の方は目に病気が隠れていることがあります。例を挙げると、白内障が進行していたり、眼底(視力を出すための神経など)に病変が存在していたりすることが考えられます。

診察時、「眼鏡が合わなくなったので、眼鏡屋さんでレンズを変えてもらいました」と耳にすることがあります。

眼鏡さえ合わせれば大丈夫と過信せず、早期発見、早期治療で視力低下を抑えたり、遅らせたりすることができる病気もありますので、日ごろ眼科を受診されていない方も診察を受けてみてはいかがでしょうか。

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小児の視力と眼鏡

小児の視力と眼鏡

小児の視力は目に入った映像が網膜(もうまく)にはっきりと像を結ぶことによって発達します。その視覚的情報が何らかの原因によって障害されると、視力は発達できず弱視になってしまいます。

弱視の多くは、遠視、近視、乱視が非常に強い場合や、目の位置異常(斜視)が原因となり、3歳児検診や就学時前検診で発見されたり、ご家族が異常に気づいたりすることがあります。勘違いされている方も多いのですが、弱視は強度近視とは異なり眼鏡をかけても見えるようにできません。

しかし、弱視でも正しく治療されれば、眼鏡で矯正できるようになります。

弱視の治療は視力の発達が完成する7~8歳以前に治療を開始し、治療の第一歩は眼鏡で正しく矯正した上で網膜に刺激を与えることから始めます。よって眼鏡は大切な治療材料となるわけです。

視覚的情報は、小児の成長にとって、とても重要な要素の一つです。

絵本を読むのを嫌がったり、テレビに近づいてみたり、首をかしげて見る癖があるような小児の場合には、眼科を受診されることをお勧めします。

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近視と眼鏡

日本人は欧米人に比べると近視が多いと言われています。近視は体の成長とともに眼球が徐々に成長することで発生し進行します。子供の場合、学年が上がるにつれ眼鏡をかける児童、生徒が増えていくのはそのためです。

近視が進行しすぎてから眼鏡をかけ始めると、度が強いせいで目の奥が重く感じたり、視力が安定しなかったりしてなかなか眼鏡に馴染めません。よって、度数が弱い時期から眼鏡に慣れることが必要です。

近視の人は手もとは良く見えるため、勉強や読書、パソコンの使用時に、裸眼でも支障がなければ眼鏡をはずしたほうが目に負担をかけません。眼鏡を適切に使いこなす事により、近視の進行を予防することも大切です。成人してから近視が進行するようであれば、目を酷使している可能性があります。

使用している眼鏡が適切かどうか眼科で相談されることをお勧めします。

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弱視と遠視の関係

弱視は乳幼児期の視力の発達が何らかの原因で阻害され、眼鏡で矯正しても視力が十分に得られない状態を指します。

私たち人間の視力は、生まれたときから物をはっきりと目で捉えることで発達します。生後間もなくから9歳頃までの間、何らかの理由で視覚的刺激が受けられない環境に置かれると、その目は弱視になる可能性があります。

弱視の原因には、先天白内障、斜視、屈折異常(生後からの近視や乱視、遠視)があります。

今回は遠視が強いために生じる弱視についてご説明します。遠視は「遠くがよく見える」と思われがちです。強い遠視はカメラに例えるとフィルムにあたる網膜(もうまく)に像を結べないため、遠くも近くもあまり見えません。そのため弱視の原因となるのです。

強い遠視は両目の場合も片目の場合もあります。両目の場合は目の位置異常(内斜視)から遠視が疑われることがあります。片目の場合はよく見えている目を隠すと弱視の疑われる目ではよく見えないため、子どもが嫌がることから気づかれることがあります。

どちらも早期に発見できれば眼鏡での治療が可能です。

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コンタクトレンズの話

コンタクトレンズの話

現在、コンタクトレンズ(以下CL)使用者は1,500万人以上と言われています。その数は年々増えており、全体の約7割が大学生以上の成人、約3割が中高生です。

CLは眼鏡と違い、見るものが自然な大きさで見えるため光学的に優れています。

一方、直接目にのせるので使い方を誤ると角膜が障害される可能性があります。CL眼障害は、長時間装用による角膜の酸素不足やレンズの不適切な洗浄・消毒、CLの材質劣化やキズなどが原因と考えられます。

またドライアイや花粉症などのアレルギー性結膜炎がある場合も、レンズが汚れやすいため不調を訴える原因となります。目の健康を守るためには、定期検査を受けることと、CLを清潔に保つことが重要です。

レンズの洗浄はこすり洗いを両面20~30回行います。こすり洗いには汚れや細菌を取り除く効果があり、とても大切です。さらにレンズケースも細菌に汚染されるため、3か月ごとの交換が必要です。

CL使用年数が長い40歳代前後から、眼底の病変(網膜裂孔(もうまくれっこう)、緑内障、糖尿病網膜症など)が潜んでいる可能性もあるので、専門医による眼科的検診を受けられるとよいでしょう。

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